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  「和菓子」は日本古来のものという印象がありますが、現在ある和菓子の体裁が整ったのは江戸時代で、南蛮菓子の影響と切り離して和菓子の歴史は考えられません。文化、文政の時代には菓子は味のみならず色、形、名前を楽しむ文化として完成されたといえます。京都の菓子店も江戸に進出し上菓子を広めましたが、江戸の繁栄にともない、京風の菓子に対してカリントウ、饅頭、羊羹、豆菓子などいわゆる駄菓子も増えていき、四季折々の自然豊かな日本では、季節に合わせたお菓子がつくられます。外国から伝わったお菓子が、こうした中で互いに影響しあい、独自の和菓子というものが生まれていったのです。
享保年間になると向島堤に「長命寺桜餅」が現れました。また「大福餅」は明和9年(1772)、江戸小石川箪笥町のお玉という後家が創製したもので、元禄時代にあった、腹太餅を改良して作ったものです。
団子も安永・天明の頃盛んに食され、茶つき団子、笹団子、吉野団子、さらしな団子、が有名です。ぼた餅も江戸中期に栄え、「萩餅」「お萩」ともいい、庶民の菓子とされて、広く食されるようになりました。こうして、菓子と餡は、切っても切れない仲になったといえます。
 
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